yuutamakiの日記

日々の日記

2024-01-01から1年間の記事一覧

12月のとある日。最終日の1.

目が覚めたらまだ暗いが6時45分、雨模様の朝。少し寝汗をかいていた。 看護師さんの見回りで熱もなく正常。いよいよ帰る。なんだかぼうっとSNSを見て過ごしてしまう。見ると手の爪が少し伸びている。私の細胞はせっせと私を未来へ押し出してくれている。今日…

12月のとある日。4日目の12.

また違う看護師さんがきてくれる。みなさん本当に気遣ってくれる。会社のことや上の方の人のことを知らない方が、どうやって仕事したいから、自分は何をしたいか、に忠実に向き合えるのかもしれない。知ることは窮屈。けど知りたい欲求には抗えない。 その日…

12月のとある日。4日目の11.

夕飯はもうこれでここのご飯も終わりなんだなぁという気持ちでありがたくよく噛む。 味わうということをここ1ヶ月くらいで何度したかなと思いながら、つい早食になりがちなわたしをいさめるみたいにゆっくりと咀嚼。 量も自分が作るとついつい作りすぎたり、…

12月のとある日。4日目の10.

夫の顔を見て安心したのか、まったくなかったお通じがするっとくる。お腹がすっきりした。 ただ今の仕事は期限のあるものを1人で担当していることもあり、何かあった時に心苦しく感じてしまうのが難点と思う。 自分でなければならない仕事ではないけど、他の…

12月のとある日。4日目の9.

現れた夫は仕事着のままであり、早退してくれたのは明白で申し訳なかったけれど、明日退院とは言えやはりほっとする。家族、という気持ちが湧く。 後から聞くと会社の規程で家族のお見舞いとして数日間は特別休暇が取得できるのだという。家族って面倒なこと…

12月のとある日。4日目の8.

動画を見るのに疲れたので、インスタグラムを開いてフォローしている人を精査し始めた。なんとなくフォローしたり、今はもうクローズしてしまった飲食店、アップされてもいつも流してしまう人など、それでも削除は100件くらい。 残ったのはその7倍くらい。 …

12月のとある日。4日目の7.

最後のリハビリ。 今後の生活でやった方がいいことなどを聞く。最後なので、ストレッチなんかも聞いた。腰痛がちなことを吐露すると「歩き方を見て、そんな気がしていました」と。 バレていた。理学療法士さんはすごいな。ここのところ骨格ボディメイクをし…

12月のとある日。4日目の6.

「ハタチのわたしと」 昼ごはんにはジョアがでた。 楽しみなのでおやつにしようと取っておく。20代の時は会社にヤクルトの販売員さんが毎日来ていて、よくジョアを買って飲んでいた。懐かしい。ときどき感じたくなるこの乳酸飲料の喉越し。実際リハビリ後に…

12月のとある日。4日目の5.

「コンビニにて」 一階に降りると外来の患者さんで満員状態。ぎょっとする。今日もどこかしら病んでいる人がいる。こんなにも。 コンビニはきらきらのクリスマスモードで、日頃行き慣れた場所だし見慣れた品物たちだけど、今欲しいものはない。けれどチョコ…

12月のとある日。4日目の4.

退院というマーカーを押されたことで、なんとなくお尻の辺りがむずむずしてきた。ここにいなくてもいい人となったことで、それは喜ばしいけど、本当に退院する日まではお世話する人リストには挙げられている。 早く退院すればいいのにねー、とか言われてない…

12月のとある日。4日目の3.

「なくなったもの」 午前中には結果が出ると聞いていたけど、回診としてどやどやと先生たちが来た時、痛みますか、傷大丈夫ですね、のついでのように「結果オッケーです。明日退院です」と告げられた。 これで終わりだろうか。食べ物で気をつけることは何か…

12月のとある日。4日目の2.

「食べたい、食べたくない」 やや朝ご飯が待ち遠しくなっている。お通じもないのに大丈夫か、わたしの胃腸がんばれ。 ご飯に納豆が出る。この夏、生まれてこのかたほとんど食べたことがない(食べられなかった)納豆を解禁していた私はなんとなくカツをいれた…

12月のとある日。4日目の1.

「さびしくなんかない」 よく朝、夜中に一度くらい目を覚ましたけど、それからはよく眠った。次に起きたのは何かしら物音がして、だったけど6時半くらい。平常の私はもう少し早く起きていたので、元の生活に戻れるだろうかとやや不安になる。その不安を覆う…

12月のとある日。3日目の6.

「戦力外」 先生が検診に来てくれていよいよ退院という言葉が現実的になる。忙しない病棟なら早く返してくれとなったかもだけれどありがたく快適で、自宅に帰った時の自分の不甲斐なさと戦力外ぶりを予見してやや憂鬱になった。 帰ってから年末まで半月くら…